
業務で英語を使用するにあたって、こんな悩みがあったりしませんか?
「会議やメール文中で、今の英語の表現は初めて聞いた(見たぞ)・・・」
「自分の発言やメールがいつも同じ表現ばかりで、ワンパターンになっていないか…」
本記事では、私がアメリカ駐在中によく耳や目にした英語表現を整理して一覧に致しました。「挨拶」「会議」「メール」といった具体的な状況別に分かりやすくご紹介します。
おまけでスラング表現も入れていますので、保存版として、ぜひご活用ください。
ビジネス英語の基本!まずは覚えたい万能表現一覧

ビジネスシーンでは、会話を円滑に進めるための「決まり文句」が数多く存在します。ここでは、様々な状況で使える基本の表現をまとめました。
これらを覚えておくだけで、コミュニケーションの脳疲労をぐっと減らせます。
In a nutshell:端的に言うと
長い説明や複雑な内容を要約して、結論を伝えたいときに非常に便利な表現です。
- 例文: In a nutshell, we need to increase sales by 10%. (端的に言うと、私たちは売上を10%向上させる必要があります。)
The bottom line:要するに、重要なこと
最終的な結論や最も重要なポイントを強調する際に使います。
- 例文: The bottom line is that we must finish this by Friday. (重要なのは、金曜日までにこれを終わらせなければならないということです。)
keep in mind:心に留めておく、考慮しておく
相手に忘れないでほしい情報や注意点を伝えるときに使われる表現です。
- 例文: Please keep in mind that the deadline is strict. (締め切りは厳しいということを心に留めておいてください。)
All in all:総じて、全体的に見て
物事の全体的な評価や感想を述べるときに役立ちます。
- 例文: All in all, the event was a great success. (総じて、そのイベントは大成功でした。)
At least:少なくとも
最低限の数量や条件を示す際に使われる、非常によく聞く表現です。
- 例文: It will take at least two weeks to finish. (それを終えるには、少なくとも2週間はかかります。)
Blue sky thinking:独創的な思考
独創的でクリエイティブなアイディア・思考を示す表現です。ブレスト中などに聞きます。
- 例文: We need some blue sky thinking to solve this complex problem. (この複雑な問題を解決するには、独創的で自由な発想が必要です。)
Raise the bar:向上させる
スタンダードになっている基準を底上げするニュアンスで使用されます。
- 例文: Their new product has really raised the bar for the whole industry. (彼らの新製品は、業界全体の基準(スタンダード)を引き上げました。)
bridge the gap:gapを縮める
何かを橋渡しするイメージです。便利なので何かと「ブリッジする」というルー大柴英語を使う日本人が多発します。
- 例文: We need to bridge the gap between our goals and the actual results. (目標と実績のギャップを埋める必要があります。)
In some cases:場合によっては
付加条件を付ける際に使用します。話をぼかしたりするときにも使いやすいです。
- 例文: In some cases, we may need to outsource the work. (場合によっては、業務を外部委託する必要があるかもしれません。)
会議・ディスカッションで役立つビジネス英語表現一覧

オンライン会議や対面での議論をスムーズに進めるための表現です。相手との認識を合わせたり、自分の意見を的確に伝えたりする際に役立ちます。
On the same page:同じ認識・理解でいる
関係者全員が同じ情報を共有し、同じ理解をしているか確認する際に頻繁に使われます。
- 例文: Let’s have a quick meeting to make sure we are on the same page. (認識が合っているか確認するために、短いミーティングをしましょう。)
Call out:指摘する、注意を引く
特定の問題点や重要なポイントに、他の人の注意を向けさせたいときに使います。
- 例文: I’d like to call out the risks associated with this plan. (この計画に伴うリスクについて指摘したいと思います。)
I’m with you:同感です、賛成です
相手の意見に同意することを示す、シンプルで力強い表現です。
- 例文: I’m with you on that point. (その点については、あなたに同意します。)
Given that~:~を考慮すると
特定の事実や状況を前提として、意見を述べるときに使います。
- 例文: Given that we have limited time, we should prioritize this task. (時間が限られていることを考慮すると、このタスクを優先すべきです。)
As for me:私としては
全体の意見とは別に、自分の個人的な見解を述べたいときに前置きとして使います。
- 例文: Most people agreed, but as for me, I have some concerns. (ほとんどの人は同意しましたが、私としてはいくつか懸念があります。)
That’s the case:その通りです
相手の発言が事実であることを強く肯定するときに使う表現です。
- 例文: If that’s the case, we need to revise our strategy immediately. (もしその通りなら、私たちは直ちに戦略を修正する必要があります。)
Fair enough:もっともだ、仕方ない
相手の言い分や提案に納得し、それを受け入れる際に使います。「仕方ないね」「それなら分かる」といったニュアンスです。
- 例文: “We can’t lower the price, but we can offer free shipping.” — “Fair enough. Let’s go with that.” (「値下げはできませんが、送料無料にできます。」—「もっともですね。それでいきましょう。」)
At Stake:リスクがあること
リスクにさらされており危機的な状況を示す表現となります。
- 例文: We have to succeed because our company’s reputation is at stake. (会社の評判がかかっている(リスクにさらされている)ので、私たちは成功しなければなりません。)
Ballpark price:概算見積もり
概算見積もりや大枠の価格。クライアントから見積もり依頼をもらう際によく使われます。
- 例文: Could you give me a ballpark price for this project? (このプロジェクトの概算見積もりをいただけますか?)
Sound is breaking up/cracking:音声が途切れている
オンライン会議で相手の音声が聞き取りにくいときに使う必須フレーズです。
- 例文: Sorry, your sound is breaking up. Could you say that again? (すみません、音声が途切れています。もう一度言っていただけますか?)
From the ground up:ゼロからの立ち上げ
ゼロからのプロジェクト、ビジネスを立ち上げることを示す表現です。
- 例文: She built this business from the ground up. (彼女はこのビジネスをゼロから立ち上げました。)
Doormat:都合のいい
交渉の事前準備などで使用されるケースが多いです。
- 例文: You need to be assertive in negotiations; don’t be a doormat. (交渉では自己主張が必要です。言いなり(都合のいい人)になってはいけません。)
Baked into~:~に織り込み済み
細かい条件を問われた際の応答として使用されるシーンが多々ありました。
- 例文: The travel expenses are already baked into the budget. (旅費はすでに予算に織り込み済みです。)
メールやタスク管理で使えるビジネス英語表現一覧

日々の業務連絡やスケジュール調整を円滑にするための表現です。特にメールのやり取りで頻繁に登場します。
In the loop:情報共有の輪に入れる
プロジェクトの進捗などについて、常に最新情報が共有されるメンバーに含めることを意味します。
- 例文: Please keep me in the loop on the client’s feedback. (クライアントのフィードバックについては、常に情報を共有してください。)
At the latest:遅くとも
期限を示す際に、「この時間までには必ず」というニュアンスを明確に伝えることができます。
- 例文: Please submit the report by tomorrow noon at the latest. (遅くとも明日の正午までにはレポートを提出してください。)
Tied up with:~で忙しい、手が離せない
他の仕事や予定で忙しい状態を伝えるときに使います。
- 例文: I’m currently tied up with another project. (現在、別のプロジェクトで手が離せません。)
Back and forth:行ったり来たり、何度もやり取りする
メールや電話などで、何度も議論や調整を重ねる様子を表します。
- 例文: We went back and forth via email to fix the meeting schedule. (会議のスケジュールを決めるために、メールで何度もやり取りをしました。)
For the time being:当面の間、とりあえず
恒久的ではない、一時的な対応や計画について話すときに使います。
- 例文: Let’s stick to the current plan for the time being. (当面の間は、現在の計画で進めましょう。)
Sure thing:もちろん、いいですよ
“Of course”や”Certainly”よりも少しカジュアルな「もちろん」です。同僚など対等な立場の人に対してよく使います。
- 例文: “Can you send me the file?” — “Sure thing!” (「そのファイルを送ってくれる?」—「もちろん!」)
日常会話や雑談で使える便利なビジネス英語表現

堅苦しくない、少しカジュアルなコミュニケーションで使える表現です。同僚との関係を築くのに役立ちます。
Call it a day:今日はここまでにしよう、終業する
その日の仕事や作業を終えるときに使う定番のフレーズです。
- 例文: We’ve made good progress. Let’s call it a day. (順調に進みましたね。今日はここまでにしましょう。)
Feeling a bit under the weather:少し体調が悪い
病気というほどではないけれど、なんとなく調子が悪い状態を伝える丁寧な表現です。
- 例文: I’m feeling a bit under the weather, so I will take a sick day. (少し体調が悪いので、病欠をいただきます。)
Rooting for you:応援しているよ
相手の成功を願っている気持ちを伝える、ポジティブで温かい表現です。
- 例文: Good luck with your presentation! I’m rooting for you. (プレゼン頑張って!応援してるよ。)
for the first time in a while:久しぶりに
しばらくぶりに何かをしたり、誰かに会ったりしたときに使います。
- 例文: I met Mr. Tanaka for the first time in a while. (田中さんと久しぶりにお会いしました。)
I’ll tell you what:こうしよう(提案)
会話の中で、相手に新しい提案やアイデアを持ちかけるときの切り出しとして使います。
- 例文: I’ll tell you what, let’s split the cost. (こうしよう、費用を割り勘にしよう。)
TGIF:花金
Thanks god it’s Fridayの略で、週末へのわくわくを示す表現です。
- 例文: It’s been a long week. TGIF! (長い一週間だった。やっと金曜日だ(花金だ)!)
well built:ムキムキ
筋肉隆々を意味しますが、ビジネス的には「計画がしっかりしている」という意味です。
- 例文: He works out every day, so he is quite well built. 彼は毎日トレーニングしているので、かなり体が鍛えられています(ムキムキです)。
【番外編】親しい友人との間で使えるスラング表現

これから紹介するのはスラングであり、フォーマルなビジネスシーンには適しません。かなり親しくなった友人や同僚との間で、状況をよく見て使うようにしましょう。
Slack off:さぼる
仕事などを怠ける、だらだらすることを意味します。
- 例文: Stop slacking off and get back to work! (さぼってないで仕事に戻りなさい!)
Bring it on:かかってこい
挑戦的なことに対して、受けて立つという意気込みを示す表現です。
- 例文: A tough challenge? Bring it on! (難しい挑戦だって?かかってこい!)
Freaking / Insane:やばい、すごい(強調)
“very”の代わりに使われる強調表現ですが、非常にカジュアルです。
- 例文: It is freaking cold outside today. (今日、外はめちゃくちゃ寒い。)
- 例文: The workload this month is insane. (今月の仕事量はやばい。)
Freaking out:パニックになる、テンパる
予期せぬ出来事に動揺して、冷静でいられなくなる状態を表します。
- 例文: I was freaking out when I lost my passport. (パスポートをなくした時、本当にパニックになった。)
Piss off:むかつく、イライラさせる
誰かや何かに腹を立てているときに使う、強い表現です。
- 例文: It really pisses me off when people cut in line. (列に割り込まれると、本当にむかつく。)




