【初心者必見】ラブブとは、なぜ人気?その魅力と子どもから絶大人気を誇る3つの秘密を徹底解説!

最近、子どもがトゥントゥントゥンサフール以外の謎ワードを新たに発するようになってきました。その名も「ラブブ(LABUBU)」。ラブブは世界的なスーパースター、BLACKPINKのリサさんが愛用していることでも話題となり、今や世界中でアートトイの枠を超えた一大ムーブメントを巻き起こしているようです。その人気は日本にも急速に広まり、特に子どもたちの間で絶大な支持を集めています。

「ラブブって一体何?」「なぜこんなに人気なの?」「特に子どもたちが夢中になる理由が知りたい!」

そんなふうに感じている方は筆者だけではないと思います。この記事では「ラブブとは何か?」という基本から、大人も子どもも虜にするその魅力と、人気が止まらない3つの大きな秘密を、初心者にも分かりやすく徹底的に調査・解説していきます。

ラブブ(LABUBU)とは?基本情報を解説

ラブブは、大量生産される一般的なキャラクターとは一線を画す、アートと物語性から生まれた特別な存在です。その出自を知ることで、人気の理由がより深く理解できるでしょう。

香港生まれのアートトイ「ザ・モンスターズ」のキャラクター

ラブブは、香港を拠点に活動するデザイナー、カシン・ロン氏によって創造されました。彼は幼少期を過ごしたオランダで北欧の神話や伝承に親しみ、その神秘的な世界観が創作の源泉となっています。ラブブが初めて登場したのは、彼が2015年に発表した絵本であり、「ザ・モンスターズ(THE MONSTERS)」と名付けられた壮大な物語を構成する主要キャラクターの一人なのです。キャラクター設定では、好奇心旺盛で少しいたずら好き、しかし根は優しく誰かを助けることをためらわない、エルフのような精霊とされています。リーダー格のZIMOMO(ジモモ)など、他にも多彩で個性豊かな仲間たちが存在します。筆者からするとほぼ同じにしか見えないのですが、ラブブとジモモの見分け方はしっぽがあるかどうかだそうです。

ラブブ

↓公式サイトより

https://www.popmart.com/jp/products/3904/LABUBU-TIME-TO-CHILL-%E3%81%AC%E3%81%84%E3%81%90%E3%82%8B%E3%81%BF
POP MART is a market leading player in character-based entertainment, renowned for pioneering the designer toy culture w...

「悪カワ」が魅力のユニークなデザイン

ラブブの最も象徴的な特徴は、その唯一無二のデザインにあります。大きく見開かれた丸い瞳、ぴんと尖った耳、そしてニッと笑う口元からのぞくギザギザの9本の歯。このアンバランスな組み合わせが、「悪カワ(悪くてカワイイ)」や「ブサカワ」と評される、中毒性の高い独特の美学を生み出しています。伝統的でシンメトリーな「カワイイ」の定義から意図的に逸脱し完璧ではない、少し影のある部分が、かえってキャラクターを記憶に残りやすく、親しみやすい存在にしているのです。この「悪カワ」という美学は、単なる視覚的トレンドではなく、見る人の心に深く寄り添う、非常に共感性の高いアピールとなっているのです。

なぜ世界中で人気?ラブブの魅力と3つの秘密

ラブブはなぜ、香港の一人のアーティストが生み出したキャラクターから、これほど世界的なブームを巻き起こす存在へと成長したのでしょうか。その背景には、心理学的なメカニズムを巧みに利用した販売戦略と、現代のトレンドを見事に捉えた3つの大きな秘密がありました。

秘密①:BLACKPINKリサも愛用!ファッションアイコンとしての地位確立

ラブブが世界的なメインストリーム現象へと飛躍する上で、決定的な転換点となったのが、韓国のガールズグループBLACKPINKのメンバーであるリサさんの存在です。世界的なファッションアイコンとして絶大な影響力を持つ彼女が、自身のSNSで高級ブランドのバッグにラブブのキーホルダーをアクセサリーとして取り付けるスタイルを披露したことで、爆発的な注目を集めました。この行動が画期的だったのは、単なるセレブリティによる製品推奨にとどまらなかった点です。それまで「玩具」や「コレクターズアイテム」として認識されていたラブブは、この瞬間、「ハイファッション」としてシンボル化し、「ファッションアクセサリー」としての新たな意味を獲得したのです。世界のトレンドに通じていることを示すためのツールとなり、リアーナやレディー・ガガといった多くの国際的セレブリティも追随する一大トレンドへと発展したのです。

秘密②:何が出るか分からない!「ブラインドボックス」の仕掛け

ラブブを販売する中国のトイメーカー、POP MART(ポップマート)の成功を支える主要な販売手法が「ブラインドボックス」です。これは、購入者が箱を開封するまで中にどのデザインのラブブが入っているか分からない形式を指します。この「何が出るか分からない」というスリルと期待感が、コレクション欲を強力に刺激し、リピート購入を促す強力なインセンティブとなります。このモデルは、「ガチャ」と同様の心理的原則を利用しておりますね。欲しいキャラクターを手に入れた時の満足感や、希少な「シークレット」を追い求める射幸心が、消費者を夢中にさせるサイクルを生み出します。ブラインドボックスを開封する行為は、TikTokやYouTubeといった動画プラットフォームに最適なコンテンツとなります。消費者は自ら「開封動画」を投稿し、その体験のスリルを共有します。これらのユーザー生成コンテンツが信頼性の高い無料広告として機能し、新たな消費者を惹きつける強力なフィードバックループを形成しているのです。

秘密③:集めたくなる!限定品やコラボによる「希少性」

ラブブの価値をさらに高めているのが、巧みに設計された「希少性」です。各シリーズには「シークレット」や「隠し」と呼ばれる、出現率が極端に低いレアなフィギュアが含まれています。これらのレアアイテムは二次流通市場で活発に取引され、時には定価の何十倍、何百倍もの価格が付くこともあります。さらに、ブランドはイベント限定版や、ディズニー、コカ・コーラといった有名ブランドとのコラボレーションを積極的に展開し、意図的に入手困難な状況を創出しています。価値の高いアイテムを手に入れる可能性が購入動機に加わることで、コレクターや投機家といった、より広い層にアピールすることに成功したのです。

ラブブが日本の子どもたちに大人気な理由

世界的なトレンドが、ここ日本で、特に小学生を中心とした子どもたちの間で爆発的な人気を博しているのはなぜでしょうか。

理由①:日本の「ぬい活」や「スクバデコ」文化にフィット

ラブブが日本で急速に受け入れられた最大の要因は、この国に既に根付いていた独自の若者文化との親和性の高さにあります。好きなキャラクターのぬいぐるみを持ち歩き、相棒のように一緒に写真を撮る「ぬい活」。そして、2000年代のファッションがリバイバルする「Y2K(Year 2000)」ブームにより再燃した、スクールバッグを多数のキーホルダーやぬいぐるみで飾る「スクバデコ」文化。高さ約17cmのキーホルダー付きぬいぐるみが主力商品であるラブブは、これらの確立された文化的行動に完璧に合致しました。子どもたちは、サンリオキャラクターや「ちいかわ」を飾るのと同じ感覚で、よりファッショナブルな代替品としてラブブを自然に受け入れました。この既存文化へのスムーズな適合性が、抵抗のない爆発的な普及を可能にしたのです。

理由②:ユニクロコラボで一気に身近な存在へ

日本市場におけるラブブの人気を決定的なものにしたのが、2025年8月に発売されたユニクロとのコラボレーションです。熱狂的な人気による品薄や高額な転売によって、それまで多くの人々にとって手の届きにくい存在だったラブブ。そのIPが、誰もが知る信頼のファミリーブランドであるユニクロを通じて、Tシャツやスウェットといった手頃な価格の商品として提供されたのです。このコラボは、ラブブのブランド認知を、排他的なコレクターズアイテムから、誰もが楽しめる包括的なファミリー向けのキャラクターへと移行させる「民主化」の役割を果たしました。

理由③:コレクションや交換する楽しさ

子どもたちにとってのラブブの魅力は、経済的価値やファッショントレンドといった複雑な側面よりも、もっと根源的な遊びの要素にあります。その筆頭が、コレクションする楽しさです。ブラインドボックスを開ける瞬間の「サプライズ」の興奮は、何物にも代えがたい体験です。そして、どのキャラクターが出たかを友達と見せ合ったり、時にはお互いに交換したりするコミュニケーションは、社会的交流の喜びを生み出します。シリーズをコンプリートしたり、幻の「シークレット」を探したりすることは、子どもたちにとって明確で魅力的な目標となります。ぬいぐるみのふわふわとした触感や、豊富なカラーバリエーションの中から自分の「推し色」を選ぶパーソナライズの楽しさも、子どもたちの心を掴んで離さない重要な要素です。これらの遊びの基本的なパターンが、子どもたちの間での人気を支える強固な基盤となっているのです。

まとめ:アートと戦略が生んだ奇跡のキャラクター「ラブブ」

ここまで、ラブブがなぜこれほどまでに人気を博しているのか、その理由を多角的に解説してきました。その成功は決して偶然ではなく、以下の4つの要素が奇跡的に収斂した「パーフェクト・ストーム」の結果であると言えます。親子で一緒に集めて、次は何が出るかワクワクする時間を共有するのも、素晴らしい体験になるかもしれませんね。売り切れ続出のようですが・・・・

  • アーティスト主導の真正性と、「悪カワ」という時代に共鳴する魅力
  • POP MARTによる、中毒性の高いブラインドボックスと希少性モデルという巧みな戦略
  • 世界的スーパースターによる、玩具からファッションアイコンへの画期的な再定義
  • 日本の「ぬい活」といった既存の若者文化への適合と、ユニクロコラボによるIP化
タイトルとURLをコピーしました