
サバイバルホラーの金字塔として、今なお世界中のファンを魅了し続ける「バイオハザード」シリーズ。その長い歴史と数々の名作を、この記事で解説いたします。
「バイオハザードって、結局シリーズ全部で何本あるの?」
「歴代で一番売れたタイトルはやっぱり『RE:4』?それとも…?」
「初代バイオって、どうやってあの独特の恐怖感を作り出したんだろう?開発の原点が気になる!」
そんなバイオハザードに関するあらゆる疑問や好奇心をお持ちではないでしょうか。
この記事はこんな方におすすめです。
本記事では、ナンバリングタイトルからスピンオフ作品まで網羅した歴代シリーズの全タイトル一覧をはじめ、ファンなら誰もが気になる販売本数ランキングを詳しくご紹介。
さらに、シリーズの原点である初代『バイオハザード』の貴重な開発秘話に至るまで、余すところなくお届けします。
「サバイバルホラーの覇者」バイオストーリー時系列

株式会社カプコンが展開する『バイオハザード』(海外名称:Resident Evil)シリーズについて、1996年の第1作発売以来、その歴史は30年にも及びます。
バイオシリーズの複雑に絡み合う物語の時系列を各タイトル別にご紹介いたします。
黎明期:アンブレラの陰謀とアークレイの惨劇(1998年7月)
『バイオハザード0』 (Resident Evil 0)
- 時系列: 1998年7月23日 – 24日
- 主人公: レベッカ・チェンバース(S.T.A.R.S.ブラヴォーチーム)、ビリー・コーエン(元海兵隊少尉・死刑囚)
- 物語の詳細: 第1作の前日譚にあたる本作は、ラクーンシティ郊外のアークレイ山地で発生した猟奇殺人事件の調査に向かったS.T.A.R.S.ブラヴォーチームのヘリ不時着から幕を開ける。新人隊員のレベッカは、森の中で停車していたアンブレラ社員輸送列車「黄道特急」を発見し、そこで護送車から逃走した死刑囚ビリーと遭遇する。 列車はヒルのような生物に襲われ動き出し、アンブレラの幹部養成所へと突入する。そこで二人は、10年前に暗殺されたはずのアンブレラ創設者の一人、ジェームス・マーカス博士の復讐劇に巻き込まれる。マーカスは女王ヒルのDNAと融合し復活しており、T-ウィルスを拡散させていた。
- 結末: レベッカとビリーは協力して女王ヒルを撃破し、養成所を爆破する。脱出後、レベッカはビリーの無実を信じ、彼を死亡扱いにして逃がす。ビリーは森へと消え、レベッカは悪夢の続く洋館へと単身向かう。
『バイオハザード』 (Resident Evil / HDリマスター)
- 時系列: 1998年7月24日 – 25日
- 主人公: クリス・レッドフィールド、ジル・バレンタイン(S.T.A.R.S.アルファチーム)
- 物語の詳細: 消息を絶ったブラヴォーチーム捜索のため出動したアルファチームは、謎の犬(ケルベロス)の群れに襲われ、森の中の洋館へ逃げ込む。そこは表向きはスペンサー卿の別荘だが、実態はアンブレラの極秘研究所(アークレイ研究所)であった。 館内にはT-ウィルスに感染した研究員(ゾンビ)や、実験体(ハンター、キメラ等)が徘徊していた。クリスとジルは探索を進める中で、この惨劇がアンブレラによる意図的なウィルス流出とB.O.W.(有機生命体兵器)の実戦データ収集実験であることを知る。さらに、頼れる隊長であったアルバート・ウェスカーこそがアンブレラのスパイであり、S.T.A.R.S.を死地へ誘導した黒幕であることが判明する。
- 結末: ウェスカーは究極のB.O.W.「タイラント」を解放するが、制御できずに刺殺される(後に復活)。クリス、ジル、バリー、レベッカの4名はヘリで洋館を脱出し、洋館は自爆装置により消滅する。
崩壊:ラクーンシティの滅亡(1998年9月 – 10月)
『バイオハザード3 ラストエスケープ』(Resident Evil 3: Nemesis / RE:3)-前半
- 時系列: 1998年9月26日 – 28日
- 主人公: ジル・バレンタイン
- 物語の詳細: 洋館事件から2ヶ月後、アンブレラの隠蔽工作により事件は闇に葬られようとしていた。しかし、ウィルスはラクーンシティの下水道を通じて市街地に蔓延し、未曾有のバイオハザードが発生する。 街に残っていたジルは脱出を決意するが、アンブレラはS.T.A.R.S.の生き残りを抹殺するため、寄生型B.O.W.「ネメシス-T型(追跡者)」を投下する。ジルはU.B.C.S.(アンブレラ・バイオハザード対策部隊)のカルロス・オリヴェイラと協力しながら逃走を図るが、ネメシスの執拗な攻撃によりT-ウィルスに感染し、意識を失う。 (注:ここで物語の時間は『バイオハザード2』へと移行
『バイオハザード2』 (Resident Evil 2 / RE:2)
- 時系列: 1998年9月29日 – 30日
- 主人公: レオン・S・ケネディ(新人警官)、クレア・レッドフィールド(クリスの妹)
- 物語の詳細: ジルの意識喪失中、ラクーンシティに配属された新人警官レオンと、兄を探しに来た女子大生クレアが到着する。二人はゾンビで溢れかえる警察署(R.P.D.)で合流するが、分断され別々に行動することになる。 地下ではアンブレラの天才研究員ウィリアム・バーキンが、自ら開発した「G-ウィルス」を投与し、異形の怪物「G」へと変貌していた。レオンは産業スパイのエイダ・ウォンと出会い、彼女に惹かれつつもその正体に翻弄される。一方クレアは、ウィリアムの娘シェリーを保護し、怪物化した父親から彼女を守り抜く。
- 結末: レオンとクレアは地下研究所を破壊し、列車で脱出する。エイダは死んだと思われたが、フックショットで生還。レオンはアンブレラを倒すことを誓い、クレアは引き続き兄を探す旅に出る。
『バイオハザード3 ラストエスケープ』(Resident Evil 3: Nemesis / RE:3)-後半
- 時系列: 1998年10月1日
- 主人公: ジル・バレンタイン
- 物語の詳細: カルロスが入手したワクチンにより回復したジルは、再びネメシスと対峙する。米国政府は感染拡大を防ぐため、核ミサイルによる「滅菌作戦」を決定していた。ジルは変異を繰り返すネメシスをレールガン(またはマグナム)で完全に粉砕。ミサイル着弾の直前、ジルはヘリで脱出。
- 結末: ラクーンシティは閃光と共に消滅し、10万人以上の犠牲者を出したこの事件は歴史に深く刻まれることとなる。
拡散:アンブレラ崩壊後の世界(1998年 – 2005年)
『バイオハザード コード:ベロニカ』 (Resident Evil Code: Veronica)
- 時系列: 1998年12月
- 主人公: クレア・レッドフィールド、クリス・レッドフィールド
- 物語の詳細: パリのアンブレラ支部へ潜入し捕らえられたクレアは、絶海の孤島ロックフォート島の刑務所へ移送される。島が何者かの襲撃を受けバイオハザードが発生する中、クレアは同じく囚人の少年スティーブ・バーンサイドと共に脱出を図る。 一方、レオンから連絡を受けたクリスも島へ到着し、死んだはずのウェスカーと再会する。ウェスカーは超人的な力を得ており、新たなウィルス「T-Veronica」を狙っていた。舞台は南極基地へ移行し、コールドスリープから目覚めたアレクシア・アシュフォードとの戦いとなる。
- 結末: スティーブはウィルスを投与され怪物化し、クレアを守って命を落とす。クリスはリニアランチャーでアレクシアを倒し、クレアと共に脱出。ウェスカーはスティーブの遺体(T-Veronicaウィルス)を回収し、闇へと消える。
『バイオハザード ダークサイド・クロニクルズ』 (オペレーション・ハヴィエ)
- 時系列: 2002年
- 主人公: レオン・S・ケネディ、ジャック・クラウザー
- 物語の詳細: 南米のアムパロで発生した行方不明事件を調査するため、合衆国エージェントとなったレオンと、特殊部隊員のクラウザーが派遣される。現地では麻薬王ハヴィエ・ヒダルゴがT-Veronicaウィルスを使用していた。この任務での負傷とレオンへの劣等感が、後のクラウザーの闇堕ち(RE4での敵対)につながる重要なエピソードである。
『バイオハザード4』 (Resident Evil 4 / RE:4)
- 時系列: 2004年 秋
- 主人公: レオン・S・ケネディ
- 物語の詳細: アンブレラは株価暴落により倒産。しかし恐怖は終わっていなかった。大統領令嬢アシュリー誘拐事件の捜査で、レオンはスペインの寒村を訪れる。そこで彼は、従来のゾンビとは異なる、言葉を話し連携する村人たちに襲撃される。彼らは寄生生物「プラーガ」に精神を支配された「ガナード」であった。 誘拐の首謀者は、プラーガを用いた世界征服を目論む教団「ロス・イルミナドス」の教祖サドラー。レオンは、教団に潜入していたエイダ、そしてかつての戦友クラウザーと再会し、複雑な思惑の中で戦う。
- 結末: レオンはプラーガを除去し、サドラーを倒してアシュリーを救出。エイダはプラーガのサンプルを回収して去る。この事件により、生物兵器のトレンドは「ウィルス」から「寄生生物」へとシフトしていく。
『バイオハザード リベレーションズ』 (Resident Evil: Revelations)
- 時系列: 2005年
- 主人公: ジル・バレンタイン、クリス・レッドフィールド
- 物語の詳細: 対バイオテロ部隊「BSAA」設立初期の物語。地中海に浮かぶ海上都市テラグリジアを壊滅させたテロ組織「ヴェルトロ」の復活が噂される中、クリスが行方不明となる。ジルは捜索のため幽霊船と化した豪華客船「クイーン・ゼノビア」に潜入する。 船内には、水溶性の新型ウィルス「T-Abyss」に適応した異形の怪物「ウーズ」が蠢いていた。事件の背後には、FBC長官モルガンによるB.O.W.闇取引の陰謀が隠されていた。
- 結末: ジルとクリスはモルガンの悪事を暴き、T-Abyssの海洋汚染を阻止する。これによりFBCは解体され、BSAAが国連管轄の公的組織へと格上げされるきっかけとなる。
混沌:バイオテロのパンデミック(2009年 – 2013年)
『バイオハザード5』 (Resident Evil 5)
- 時系列: 2009年3月
- 主人公: クリス・レッドフィールド、シェバ・アローマ
- 物語の詳細: アフリカのキジュジュ自治区で生物兵器取引の情報をつかんだクリスは、現地エージェントのシェバと共に調査を開始する。住民は改良型プラーガに感染し「マジニ」と化していた。 調査の過程で、クリスは殉職したと思われていたジルが、精神支配装置によりウェスカーの手駒にされていることを知る。ジルを救出したクリスは、ウェスカーが「ウロボロス・ウィルス」をミサイルで世界中に散布し、人類を選別して新世界の神になろうとしている計画を突き止める。
- 結末: 火口での最終決戦において、クリスとシェバはロケットランチャーを撃ち込み、ウェスカーを溶岩の中へ葬り去る。長きにわたるクリスとウェスカーの因縁に終止符が打たれる。
『バイオハザード リベレーションズ2』 (Resident Evil: Revelations 2)
- 時系列: 2011年
- 主人公: クレア・レッドフィールド、モイラ・バートン、バリー・バートン
- 物語の詳細: クレアとバリーの娘モイラは、バイオテロ告発組織「テラセイブ」のパーティ会場で拉致され、孤島に監禁される。そこでは恐怖をトリガーに発症する「T-Phobos」ウィルスの実験が行われていた。 半年後、救難信号を受け取ったバリーが島に上陸し、謎の少女ナタリアと出会う。黒幕はウェスカーの計画を引き継ぐ「アレックス・ウェスカー」。彼女は不老不死を実現するため、ナタリアの体に自身の意識を転送しようとしていた。
- 結末: クレアとバリーは協力して変異したアレックスを倒す。しかし、ナタリアの中にはアレックスの意識が覚醒しつつある不穏な結末が示唆される。
『バイオハザード6』 (Resident Evil 6)
- 時系列: 2012年12月 – 2013年7月
- 主人公: レオン、クリス、ジェイク・ミューラー、エイダ
- 物語の詳細: シリーズ最大規模の群像劇。アメリカ(トールオークス)、東欧(イドニア)、中国(蘭祥)の3拠点で同時多発バイオテロが発生。
- レオン編: 大統領がゾンビ化し、レオンはやむなく射殺。事件の真相を追い中国へ。
- クリス編: 記憶喪失を経てBSAAに復帰。部下を殺したエイダへの復讐に燃える。
- ジェイク編: ウェスカーの血を引く傭兵ジェイクは、「C-ウィルス」の抗体を持つため、シェリー・バーキンと共に追われる身となる。 黒幕は、シモンズ大統領補佐官と、彼に歪んだ愛情を持たれエイダそっくりに改造された研究員カーラ・ラダメス。
- 結末: 全主人公が中国に集結し、巨大B.O.W.「ハオス」の拡散を阻止。レオンはシモンズを、クリスはハオスを倒し、世界は辛うじて破滅を免れる。
変革:カビの恐怖とウィンターズ家の物語(2017年 – 2021年)
『バイオハザード7 レジデント イービル』 (Resident Evil 7: Biohazard)
- 時系列: 2017年7月
- 主人公: イーサン・ウィンターズ(一般人)
- 物語の詳細: 3年前に失踪した妻ミアから「迎えに来て」というメールを受け取ったイーサンは、ルイジアナ州のベイカー邸を訪れる。そこで彼は、不死身の狂人と化したベイカー一家に襲われる。 惨劇の原因は、生物兵器として開発された少女「エヴリン」と、彼女が操る「特異菌(カビ)」であった。菌は感染者の精神を支配し、幻覚を見せ、肉体を再生させる。
- 結末: イーサンはエヴリンを倒し、駆けつけた「青いアンブレラ(対バイオテロ組織として再編された新生アンブレラ)」のヘリに乗ったクリス・レッドフィールドによって救出される。
『バイオハザード ヴィレッジ』 (Resident Evil Village / 8)
- 時系列: 2021年2月
- 主人公: イーサン・ウィンターズ
- 物語の詳細: ベイカー邸事件から3年強。イーサンはミアと娘ローズと共に東欧で隠遁生活を送っていたが、突如クリス率いる精鋭部隊が襲撃。ミアは射殺され、ローズとイーサンは連れ去られる。 移送中の事故で脱出したイーサンは、雪深い村と古城に迷い込む。そこはマザー・ミランダと4人の貴族が支配する異様な土地だった。ミランダは自身の死んだ娘を蘇らせる器としてローズを狙っており、クリスに偽装しイーサン一家を襲撃した。
- 結末: イーサンは自身が3年前のベイカー邸ですでに死亡しており、特異菌によって動く「カビ人間」であったことを知る。崩壊する肉体を奮い立たせミランダを倒した彼は、クリスにローズを託し、村と共に自爆して果てる。
未来:レクイエムへの序曲(2026年予定)
『バイオハザード レクイエム』 (Resident Evil Requiem / 9)
- 発売予定: 2026年2月27日
- 時系列: 2025年 – 2026年頃(ラクーンシティ事件から約30年後)
- 主人公: 新主人公グレース・アシュクロフト(FBI捜査官)及びレオン・S・ケネディ
- 物語の焦点: グレースは母アリッサ(『アウトブレイク』のキャラクターの可能性が高い)の死の真相を追って「レンウッドホテル」を調査する。一方、レオンも同ホテルで警官が消息を経ったとして現場へ急行することに。シリーズ30周年の節目として、グレースパートで進化したホラー、レオンパートで爽快なアクションを楽しむことができる。
バイオタイトル一覧と販売本数ランキング

シリーズ累計で1億5千万本を超える販売実績を誇るバイオハザードシリーズ。
ここでは、各タイトルの累計販売本数を見ていきます。
累計1000万本超!圧倒的人気を誇るタイトル一覧
バイオ2のリメイクであるRE2が1,630万本と堂々の1位!!REシリーズの人気の火付け役となりました。
また、ここで特筆すべきはバイオ7とRE4となります。
バイオ7はカプコン公式発表によると発売から毎年100万本以上を売り上げる超ロングセラータイトルとなっております。
バイオRE4は最も新しいタイトルにも関わらず、1,110万本を売り上げるというスピード感のある販売実績が特徴です。

| タイトル | 発売年 | 販売本数(万本) |
| RE2 | 2019 | 1,630 |
| 5 | 2009 | 1,610 |
| 7 | 2017 | 1,590 |
| 6 | 2012 | 1,520 |
| 4(オリジナル) | 2005 | 1,500 |
| 8(Village) | 2021 | 1,280 |
| 1(HDリマスター含む) | 1996/2014 | 1,133 |
| RE4 | 2023 | 1,110 |
| RE3 | 2020 | 1,060 |

100万本は確実に超えてくるタイトル一覧!
ナンバリングシリーズに加えて、外伝的な立場となるスピンオフ作品もすべてにおいて100万本を超えております。恐るべしバイオハザード。
| タイトル | 発売年 | 販売本数(万本) |
| 0(HDリマスター含む) | 2002/2016 | 605 |
| リベレーションズ | 2012 | 580 |
| 2 | 1998 | 496 |
| リベレーションズ2 | 2015 | 390 |
| 3 | 1999 | 350 |
| オペレーションラクーンシティ | 2012 | 280 |
| コードベロニカ | 2000 | 254 |
| アウトブレイク | 2003 | 145 |
| アンブレラクロニクルス | 2007 | 130 |

筆者(ゆとりダディ)のおススメランキング
ここは読み飛ばして頂いても問題ありません。
が、ほぼすべてのシリーズをプレイしている私のおススメランキングも発表させて頂きます。
先ほどの時系列に沿って遊ぶとバイオの世界観に深く入り込めますが、まだ未プレイの方へ魅力をお伝えするならば・・・という視点で選定いたしました。
| タイトル | システム | ウリ |
| RE4 | TPS(ビハインドビュー) | サバイバルホラーからアクションホラーへの転換点!4からプレイの爽快感が向上! |
| 7 | FPS(アイソレートビュー) | ホラーの原点回帰!FPSで体感できる恐怖!序盤の演出は背筋が凍るほど怖い。 |
| RE2 | TPS(ビハインドビュー) | ストーリー別に入手武器が異なり、弾薬を節約しながら進める計画性が求められる。 |
| 1(HDリマスター) | 固定カメラ | 固定方式だからこそ、体感できる恐怖。次の角から何が出てくるのか・・ |
| 5 | TPS(ビハインドビュー) | 2人プレイが魅力。大学生の時に狂ったように友人と遊んだ思い出補正が強い。 |
初代バイオ開発秘話~3Dゲーム開発への挑戦~

先日TV放送されていた「レジェンドゲームヒストリー」にて、バイオハザード開発の歴史がテーマとなっていたため、視聴しました。
思わず、なるほどこんな苦労や逆風があったのかと見入ってしまい、当時の開発状況を私の言葉でしたためます。
開発背景
2Dで表現できるホラーには限界を感じていた当時の開発責任者。しかし、初代プレイステーションというハードウェアが登場したことにより、3Dポリゴンを動かすことが可能に。
ロックマンやストリートファイターといった、いわゆる王道の横スクロール2Dから、3Dゲームの開発トレンドへ。当初は心霊系での企画案があったものの、生き残りをかけたサバイバルホラーというコンセプトを基にバイオハザードの開発が始まる。
技術的な課題と解決
当初のコンセプトは1人称視点(FPS)でのゲーム開発。
しかし、当時のハードウェアの処理能力ではあまりにも重たい動き(カクカク)となってしまい、とても遊べるような出来栄えでは無かった。
そこで3人称視点(TPS)へ切り替えることに。キャラクターの動作処理をより軽くする工夫など試行錯誤を重ね、最終的には固定マップを採用することにより、グラフィック処理を軽くすることに成功。
開発リソース
3Dゲーム開発自体がカプコンにとって、初めての試みだった為、アサインされるリソースは若手が多かった。
ただ、若いからこそ柔軟な発想で色々と開発着手し、チームの雰囲気は良かった。
一方、当時人気が高かったストリートファイターの開発へリソースを集中すべきという経営層の判断もあり、チームの縮小・解散の危機が迫る。
しかし、当時のプロデューサーがSony Computer Entertainimentを巻きこみ、バイオへの期待を経営層にアピール。結果、バイオチームは開発を継続できることとなる。
恐怖の演出
固定カメラ方式が採用されたことにより、プレイヤーは進んだ先には、何が潜んでいるのか分からない恐怖を感じることとなる(あえて死角を作ることによる恐怖)。
さらに、意図的にBGMを消し緩急をつけた恐怖演出も取り入れ、よりプレイの緊張感を高めることに成功。
当時は常にBGMが流れ続けるのがゲームの主流だった為、演出面での大きな挑戦となった。
リリース後の市場の反応
上市にこぎつけた初代バイオハザード。当時はゲーム雑誌の評点が販売本数を左右するといってもいいほど影響力があったが、、、
結果、極めて高いスコアを獲得。プロジェクト責任者であった三上氏はその結果を受け、喜びよりも、やっとここまで来れた・・・と安堵したそうだ。
まとめ
この記事では実写映画、CGアニメ、更にはテーマパークへも進出している超巨大なIP「バイオハザード」のゲームタイトルの時系列と販売本数、初代開発の状況を記してきました。
本記事を通じてバイオハザードの魅力が少しでも伝われば幸いです。
来年の2月のバイオレクイエムのリリースが待ち遠しい!!最新トレーラーが公開されているのでぜひ。思った以上にレオンが老け込んでおらず、イケオジで描かれていることに感激です。
バイオ9が筆者のおススメ一位に格上げされる予感。では、これにて。


