【グーグルアドセンス】ブログ初心者が審査承認を得るまでの47日間

ブログで収益を得る。その第一歩として多くの人が目標に掲げるのが「Google AdSense(グーグルアドセンス)」の審査通過ではないでしょうか。しかし、「何度申請しても承認されない」「何が原因なのかわからない」という声を私自身SNSや様々なブログで目の当たりにしてきました。この記事は、まさにそんな悩みを抱える読者(私を含め)のために書きます。

本記事では、特別なスキルを持たないごく普通の会社員であった筆者が、独学で新規ドメインのブログを開設してから、1.5か月(47日間)でGoogle AdSenseの審査に承認されるまでの記録を共有します。アドセンス指南者やサイトはたくさんありますので、ひとつのケースとして参考にして貰えれば幸いです。

時系列まとめ
  • 25/10/17: 新規ドメインを取得。Wordpress Cocoonでブログ立ち上げ。
  • 25/10/27: アドセンス審査依頼。記事数17。問い合わせ・プライバシーポリシーは設置済み。
  • 25/11/5: アドセンス否決。
  • 25/11/14: 再審査依頼。トップページをサイト型に変更。記事数31。
  • 25/12/3: アドセンス承認連絡。記事数38。

Google AdSense審査概要と筆者の挑戦記録

まずは、私がなぜAdSenseに挑戦しようと思ったのか、そして実際に承認されるまでどのような道のりを歩んだのか、その背景と具体的な時系列からお話しします。

ブログ初心者がAdSenseに挑戦した理由

私の本業はライターとは無縁の会社員です。ただ、業務で作成する社内報告書が比較的上司や同僚から好評を得ていたことから、「自分のライティングスキルは、もしかしたら社外でも通用するのではないか」という淡い期待を抱いていました。ちょうど会社で副業は解禁されていたこともあり、自身のスキルを試す場としてウェブライターの世界に挑戦してみることに。

最初の取っ掛かりは、クラウドソーシングサイトでライティング案件を獲得することでした。しかし、現実は甘くありません。実績のない初心者が高単価案件を獲得することは不可能で、セールスライティングやSEOに関する専門的なスキルが不可欠であると痛感させられました。そこで発想を転換し、「案件が取れないなら、まず自分のメディアを立ち上げて実績を作ればいい」と思い直し、自身のブログ立ち上げに至りました。

せっかくブログを始めるなら収益化もしたかったので、いろいろ調べた結果、Google AdSenseにたどりつきました。ブロガーの「登竜門」であるこの審査に合格することが、ブログ運営者としての一つのステータスであり、自信に繋がると考え、挑戦することを決心した次第です。

【時系列】1.5か月(47日間)の全記録

ここからは、新規ドメインを取得し、WordPressテーマ「Cocoon」を導入してブログを開設してから、AdSenseの承認を得るまでの具体的な道のりを、時系列に沿ってご紹介します。

(2025年10月17日)

ブログを開設した日から取り組んだのは、ひたすら記事を書くことでした。世の中のトレンドを追いかけるいわゆる「トレンドブログ」ではなく、自身の経験に基づいた一次情報を読者に届けること、そして何よりも「読者の悩みを解決する」という点を意識してコンテンツを作成していきました。ジャンルは子育て、趣味(スロット・漫画・車等)、海外経験、ビジネス教養と多岐にわたる、いわゆる「雑記ブログ」です。

(2025年10月27日)

そして記事数が17に達したこの日、最初のAdSense審査に申請しました(7を無意識に選んでしまうのはスロッターのサガ)。この時点でのブログの平均文字数は約3,396文字。サイトの形式は、トップページに新着記事が時系列で並ぶ、ごく一般的な「ブログ型」のレイアウトでした。サイトの信頼性に関わるとされる、問い合わせフォームやプライバシーポリシーの設置といった基本的な対策は抜かりなく行っていました。審査用コードをCocoonの親テーマのヘッダーに貼り付けて結果を待ちます。

(2025年10月29日)

どきどきしながら待っていましたが、申請から2日後のにはGoogleから審査プロセスに入った旨の連絡がありました。審査フローに乗るのも少し時間がかかるのかもしれません。期待に胸を膨らませて結果を待ちました。

(2025年11月5日)

しかし、私の元に届いたのは無情にも「不合格」の通知でした。初めての不合格通知は、想像以上にショックでしたが、不合格理由である「有用性の低いコンテンツ」の解決を目指し、3つの仮説を立てました。

不合格理由の仮説
  • 「ブログ型」のサイト構造が、ユーザーフレンドリーでは無いと判断された
  • スロット関連の記事がギャンブルコンテンツに抵触すると見なされた
  • 1日のPV数が0から15程度と極端に少なくサイトの価値が認められなかった

まずは最も着手しやすく、効果が高いと考えた1つ目の仮説から対策を始めることにします。読者が求める情報にたどり着きやすいよう、サイトの見た目を本格的に整える「サイト型ブログ」への改造へ挑戦です。

(2025年11月14日)

記事執筆と並行してサイトのカスタマイズを進め、トップページの構成を見直し、カテゴリーを分かりやすく配置するなど、サイト全体のデザインが整ったのは、不合格通知から約10日後でした。この時点で記事数は14記事増えて合計31記事に。ここで満を持して、2度目のAdSense審査リクエストを送りました。参考にしたYoutubeは、下記です。おさむさんありがとう!

ちなみに些細なことですが、

Ads.txtのステータスについて
  • AdSenseの管理画面でず~っと「不明」と表示されていました。が結局問題無し。

初回審査は問題なく進んだことや、Ads.txtは「不明」の状態でも合格したという情報がインターネット上にあったため、そのまま傍観することにしました。結論審査には問題ありませんでした。あとパーマリンクもデフォルト設定です。今後のSEO的には手を打たねば・・・

(2025年12月3日)

そして、再申請から3週間弱が経過したこの日、ついに私のメールボックスにGoogle AdSenseチームから「AdSenseアカウントが承認されました!」という吉報が届いたのです。この時点での総記事数は38記事。ブログ開設から47日目にして、ようやくひとつの目標をクリア!

AdSense審査に落ちた原因は?3つの仮説と検証結果

初回の審査で不合格となり、私が立てた3つの仮説は果たして正しかったのでしょうか。今回の承認結果を踏まえ、それぞれの仮説を改めてレビューしてみたいと思います。これは、これから審査に臨む多くのブログノービスにとって、重要なポイントになるはずです。

仮説1:サイトの構成が問題?→【結論】サイト型への変更が合格の鍵

今回の挑戦で、私が初回申請時から唯一大きく変更した点、それがトップページを整備し、読者の回遊性を高めた「サイト型」への変更でした。単に新着記事が並んでいるだけの状態から、カテゴリーごとに情報を整理し、読者が必要な情報にすぐにアクセスできる構造へと改善したこと。これこそが、Googleから「ユーザーの利便性を第一に考えた、価値あるサイト」と認められた最も重要なポイントだったのではないかと、私は結論付けています。また、被リンクが全くない状態での合格だったことからも、外部からの評価以上に、サイト内部の作り込みが重視されていることが伺えます。

仮説2:スロット記事はポリシー違反?→【結論】違反ではなかった

ここはニッチかもしれませんが、AdSenseのポリシーでは、ギャンブルに関連するコンテンツは厳しく制限されています。そのため、趣味で書いていたスロットの記事が不合格の原因になったのではないかと疑っていました。しかし、最終的に承認された時点では、スロットに関する記事をむしろ追加していたので、個人の趣味の範囲で体験談として記述する程度であれば、必ずしもポリシー違反には該当しないということが分かりました。もちろん、過度に射幸心を煽ったり、オンラインカジノへ誘導したりするような内容は厳禁ですが、一概に「ギャンブル」という単語だけで諦める必要はないのかもしれません。私のブログでのPVランキング1位はスロット記事です。。

仮説3:PV数が少ないと合格できない?→【結論】1日15PVでも合格できた

インターネット上では、「AdSenseの合格には1日に最低でも100PVは必要」といった情報をよく見かけます。一方で、私のブログは承認されるまでの間、1日のPV数は0から15あたりをうろうろしている状態でした(というか今もそのPVレベル)。この経験から、審査においてPV数は絶対的な評価基準ではないと推察できます。GoogleはPVの数という量的な指標よりも、サイトの質や将来性を見ているのかもしれません。そう考えるととてもポジティブになれます。

【初心者向け】AdSense審査合格のために筆者が実践した5つのこと

今回の実体験を通じて、Google AdSenseの審査に合格するためには、ブログ初心者が特に意識すべき重要なポイントが5つあると感じました。ここでは、私が実際に実践したことを具体的にお伝えします。初心者のくせに偉そうにすみません。。

サイトの体裁を整える(サイト型への変更)

前述の通り、これが最も効果的な対策だったと感じています。新着記事がただ並んでいるだけでは、訪問者はどこに何の記事があるのか分からず、すぐに離脱してしまいます。トップページを整え、カテゴリーを分かりやすく分類し、訪問者がサイト内をスムーズに回遊できるような導線設計を心がけることが極めて重要です。これはGoogleに対するアピールであると同時に、読者への気遣いですね。

読者の悩みを解決する一次情報に基づいた記事作成

どこかのサイトに書いてあるような情報の受け売りではなく、あなた自身の経験や知識に基づいた「一次情報」こそが、コンテンツの価値を決定づけると考えます。私の場合は、アメリカ駐在の経験を活かして書いた海外旅行に関する記事が、他のブログにはない独自性を生み出していた可能性があります。Googleの本社があるカリフォルニアに関するライブ感のある情報が、評価に繋がったのかもしれない、と密かに考えています。

必須ページの設置(プライバシーポリシー・問い合わせフォーム)

これは多くの合格体験記でも語られている、もはや必須の対策です。サイト運営者の情報が不明確で、何かあった際の連絡手段もないサイトを、Googleが信頼することはありません。プライバシーポリシーと問い合わせフォームを設置することは、サイトの信頼性を担保するための最低限すべきことですね。

記事の質と量を担保する(38記事/平均3844文字)

「何記事書けば合格できる」という明確な基準は存在しないと多く謳われています。私の場合は、最終的に38記事で承認されました。また、1記事あたりの平均文字数も3844文字と、一つのテーマに対して表面をなぞるだけでなく、深く掘り下げることを意識しました。質の高い(1次情報をベースにこうした方がいいよの示唆を含む)記事を、ある程度の量まで積み上げることが大切かと思います。質の高さについての議論は色々あるかと思いますが、私の理解は上記。

(推測)独自性の高いコンテンツの重要性

他の多くのブログと差別化できる、自分だけの強みや切り口を活かしたコンテンツ作りは、Googleからの評価を高める上で非常に有効だと考えられます。自分自身の考えや視点、ユニークな体験談など、あなたや私にしか書けないことが必ずあるはずです。それこそ生成AIでも描けない独自性(ライブ感のある体験記)こそが、サイト全体の魅力を高めることに繋がります。

ブログ初心者必見!効率的な記事作成の裏側

38記事ものコンテンツを、すべて白紙の状態から自力で書き上げるのは非常に骨の折れる作業です。私は、LLMの力を積極的に活用することで、効率的に記事作成を実現しました。ここでは、その具体的な裏側を公開します。

キーワード選定から構成作成までの流れ

キーワード選定については超ベタですがラッコキーワードを使用し、書きたいテーマに関連するキーワード候補を網羅的に洗い出します。次に、その中からGoogleキーワードプランナーを使って実際に検索需要があるキーワードを選びます。そして、選定したキーワードを軸に、検索する読者が何を知りたいのか、どんな疑問を抱えているのか、こういう情報あったら嬉しくない?と考えながら、その悩みの答えとなるような記事の構成(見出し)を組み立てていきます。

キーワード選定
  • 月間平均ボリュームは100~1000の2か3語の複合キーワードを見つける
  • 実際に検索してみて、個人ブログが上位に来てればそのキーワードに決定

生成AI(Gemini)を活用したライティング術

実際の執筆作業では、生成AIをアシスタントとしてフル活用しました。まず、決定したキーワードと構成案をもとに、Geminiに魅力的なタイトル案と読者の心を掴むリード文の案を複数出してもらいます。本文については、まず自分自身の体験や知識を元に骨子となる文章を作成し、それをGeminiに読み込ませて、より自然で分かりやすい表現に整えてもらいます。実体験をベースにしているのでいわゆるハルシネーションも起こる確率は低いですし、何より自分で間違いに気づけます。ただし、AIが生成した文章は時々固い表現や難しい言葉遣いになることがあるため、最後は必ず自分の言葉で仕上げることを心がけています。Geminiが「牧歌的」というワーディングを出してきた際は素直に日本語うまいね~。と感心してしまいました(が、不採用)。

まとめ:AdSense合格はスタートライン!私の今後

長い道のりの末に手にしたGoogle AdSenseの承認通知。しかし、これは決してゴールではなく、本腰入れてブログ運営をしていこうと改めて思い直しています。

AdSense承認がもたらしたモチベーション

正直なところ、Google AdSenseだけで大きな収益を上げるのが難しいことは理解しています。しかし、ブログ初心者にとって、世界のGoogleから「あなたは価値あるサイトの運営者です」と認められたという事実は、金銭的な価値以上の大きなモチベーションとなります(権威性に弱いのは私だけ?)。この承認が、これからもブログを継続していく上で自信と支えになることは間違いありません。

雑記ブログから特化ブログへ

まずは記事を書くことに慣れるため、そして自分の興味の方向性を探るために雑記ブログからスタートしましたが、今後はより収益性を高めるべく、特定のジャンルに絞った「特化ブログ」の運営を計画しています。自分が好きで、継続して情報を発信し続けられるジャンルは何か。そのジャンルで読者にどのような価値を提供できるのかをじっくりと考え、顧客体験の向上を重きに置いた導線設計を構築していくことが中期的な目標です。私は本業が営業職なので、ある意味本業と副業で良いシナジーが期待できそうです。もちろん社外秘には細心の注意は払います。

これからAdSenseに挑戦する同志へのメッセージ

新規ドメインであろうと、PV数が少なくても、ブログ開設から1.5か月で承認を得ることは十分に可能です。大切なのは、読者のためにサイトの体裁を整え、価値ある情報を届け続けることかと思います。この記事が、同じようにAdSenseに挑戦する同志たちの、一助となればシンプルに嬉しいです。

私の次の短期的な目標は、Amazonアソシエイトの審査に挑戦することです。成果指標が3件成約というのもKPIとして数値化できていますし、何よりセールスライティングのスキルを学ぶ良いきっかけになることを信じて。最終的には、Webライターとして高単価案件を取れるように文章力を鍛えていきます。

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