【みかんの薄皮】簡単な剥き方3選!つるんと剥けるが味への影響はいかに

冬の風物詩、みかん。甘くて美味しいけれど、「薄皮を剥くのが面倒…」「この白い筋、取らないと苦い?味にどう影響するの?」「栄養があるって聞くけど、本当なのかな?」と感じたことはありませんか。

実は、ちょっとしたコツで、あの薄皮は驚くほどつるんと簡単に剥けるんです。そして、薄皮を食べるか食べないかで、みかん本来の味わいや得られる栄養価も変わってきます。

この記事では、ストレスなくできる「みかんの薄皮の簡単な剥き方」を3つご紹介します。さらに、薄皮が味に与える影響や、知られざる栄養の秘密についても詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

みかんの薄皮、剥くのは面倒?そのお悩み解決します

家族、特に小さなお子さんから「みかんの薄皮、剥いてー!」と頼まれて、面倒に感じた経験はありませんか?指でちまちまと薄皮を剥くのは時間がかかりますし、爪の間に皮が入ってしまうのも地味なストレスですよね。

私自身、子どもに頼まれて初めて薄皮を剥く大変さを痛感しました。自分自身や親兄弟も薄皮ごと食べるのが当たり前だった為、普通に食べなさいよと内心思いながら・・・・「簡単に剥ける方法ないの?」とリサーチした結果、驚くほど簡単な3つの裏ワザを見つけました。今回は、その方法を詳しくご紹介します。

方法1:一番手軽!皮ごと茹でてから剥く

一番手軽に試せるのが、外皮ごと茹でる方法です。

  • 鍋にお湯を沸騰させます。
  • みかんを外皮ごと入れ、3分ほど放置します。
  • みかんを取り出し、冷水で冷やします。
  • 外皮を剥き、房をばらすと、薄皮が普段より格段に剥きやすくなります。

この方法だと薄皮は完全にはなくなりませんが、かなり除去できます。また食感が柔らかくなるため、薄皮が苦手な方でも気にならずに食べられるようになります。

加熱処理せず普通に剥いた状態。
加熱処理をし皮を剥いたもの

方法2:まるで缶詰!重曹を使ってつるんと剥く

みかんの缶詰のように、薄皮を完全に取り除きたい場合におすすめなのが重曹を使う方法です。

  • みかんの外皮を剥き、一房ずつにばらします。
  • 鍋に水500mlを沸騰させ、食用の重曹を約3g溶かします。
  • みかんを鍋に入れ、弱火で2〜3分ほど優しく煮ます。
  • 薄皮が溶けて透明になったら、みかんを冷水に取り、優しく洗って冷まします。

驚くほどつるつるの食感に仕上がります。

茹で中
まるで缶詰みかんのよう

方法3:クエン酸で化学的に溶かして剥がす

重曹と同様に、クエン酸を使っても薄皮を溶かすことができます。

  • みかんの外皮を剥き、一房ずつにばらします。
  • 鍋に水500mlを沸騰させ、食用のクエン酸を約10g溶かします。
  • みかんを鍋に入れ、弱火で2〜3分煮ます。
  • 薄皮が溶けたら冷水に取り、優しく洗います。

こちらも重曹を使った場合と同様に、きれいな仕上がりになります。

茹で中
こちらも仕上がりはきれい

【重要】重曹・クエン酸を使う際の注意点

重曹とクエン酸を使用する際は、必ず「食用」のものを選んでください。 スーパーの製菓コーナーなどで手軽に購入できます。掃除用のものは口にすることができないため、絶対に使用しないでください。

ロピアの製菓コーナーで入手

【正直レビュー】薄皮を剥いたみかんの味への影響は?

理科の実験かのようにわくわくしながら薄皮を剥いたみかん。肝心の味はどう変わるのでしょうか?実際に試した筆者が正直にレビューします。

結論:美味しさは半減・・味が薄くなるのが最大のデメリット

残念ながら、茹でる工程を経たみかんは、本来の甘みや酸味がかなり失われ、味が薄くなってしまいます。 特に重曹やクエン酸を使った場合は、その傾向が顕著でした。みかんのジューシーな美味しさをそのまま楽しみたい方には、少し物足りなく感じるかもしれません。

筆者が感じた「味の美味しさ」ランキング

あくまで個人の感想ですが、味の美味しさを基準にランキングを付けてみました。

  • 1位:薄皮が残ったままのみかん(やはりそのままが一番美味しい!)
  • 2位:皮ごと茹でたみかん(少し味は薄まるが、みかんらしさは残る)
  • 3位:重曹・クエン酸で溶かしたみかん(食感は良いが、味がほとんどなくなってしまう)

味が薄くなったみかんの活用法

味が薄くなってしまったみかんは、そのまま食べるよりもアレンジするのがおすすめです。

ひと手間加えることで、美味しくいただくことができます。

  • シロップ漬けにする (缶詰買った方が手っ取り早い)
  • ヨーグルトやアイスクリームのトッピングにする
  • ゼリーやケーキの材料にする

捨てるのはもったいない!みかんの薄皮と白い筋の栄養価

実は、面倒に感じがちなみかんの薄皮や白い筋(アルベド)には、果肉だけでは摂れない貴重な栄養素が豊富に含まれています。「早和果樹園」及び「農林水産省」のHPからもその効能が謳われております。

みかんを食べるとどんな健康効果がある?みかんの栄養成分を徹底解説!
冬の定番フルーツみかんには抗酸化作用の強いβクリプトキサンチンをはじめとした、様々な栄養成分が含まれています。有田みかんの専門店早和果樹園が、みかんの健康効果を徹底解説します。
みかんの皮をむくと白い筋があるが、これは何ですか。:農林水産省

ヘスペリジン(ビタミンP)|血流改善や冷え性に

薄皮や白い筋には、ポリフェノールの一種である「ヘスペリジン(ビタミンP)」が果肉の数十倍も含まれています。ヘスペリジンには以下のような効果が期待されています。

  • 血流を改善し、冷え性を緩和する
  • 動脈硬化や高血圧を予防する
  • ビタミンCの吸収率を高める

ペクチン|腸内環境を整える食物繊維

水溶性食物繊維の一種である「ペクチン」も豊富です。ペクチンは腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える効果が期待できます。

栄養を逃さないコツは「生」で食べること

これらの栄養素、特にヘスペリジンは加熱に弱い性質があります。そのため、栄養を効率的に摂取するという観点からは、加熱せずに生で、薄皮ごと食べるのが最も効果的です。

まとめ:栄養と味を考えたら薄皮ごとが一番!でも苦手な方は試す価値あり

今回は、みかんの薄皮を簡単に剥く3つの方法と、それに伴う味への影響、そして薄皮自体の栄養価について解説しました。

味や栄養のことを考えると、やはりみかんは薄皮ごと食べるのが一番のおすすめです。しかし、「どうしてもあの食感が苦手…」という方やお子さんのために、今回ご紹介した方法を試してみてはいかがでしょうか。特に皮ごと茹でる方法は、味の劣化を最小限に抑えつつ食感を改善できるので、一度試してみる価値はあるかもしれません。

ご自身やご家族の好みに合わせて、冬の美味しいみかんを楽しんでくださいね。我が家では薄皮のすばらしさを説くことでそのまま食べれるように促していきたいと思います。

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